翻訳語辞典Shaqai
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結核

tuberculosis
言語英語・ラテン語
翻訳時期幕末期(1857年頃)
分野科学
翻訳者緒方洪庵

意味

an infectious disease caused by the bacterium Mycobacterium tuberculosis, primarily affecting the lungs.

結核菌による感染症で、主に肺を侵す。長期療養を要することが多い。

由来・語源

「結」(むすぶ・固まる)と「核」(たね・かたまり・しこり)を組み合わせた漢語。リンパ節が腫れてかたまりを形成する様子から命名。英語tuberculosisはラテン語tuberculum(小さな瘤・結節)の縮小形に由来する。

説明

安政4年(1857年)、緒方洪庵がドイツ人医師フーフェランドの内科学書をオランダ語経由で翻訳した『扶氏経験遺訓』において、Phthisis tuberculosaの訳語として「結核肺労」を用いたのが日本語「結核」の嚆矢とされる。英語tuberculosisがラテン語tuberculum(小さな結節)に由来するのに対し、「結核」は中国医学でリンパ節結核(瘰癧)を指す漢語を転用したもので、核(しこり)を結ぶ肉眼的所見から命名されている。明治期以降に西洋医学の普及とともに一般に広まり、国民病として社会的認知を得た。