翻訳語辞典Shaqai
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緒方洪庵

緒方洪庵

1810186353歳)

備中国足守藩(現・岡山県)の藩士の家に生まれ、中天游の私塾で蘭学・医学を学んだ後、江戸で坪井信道・宇田川玄真に師事し、さらに長崎でオランダ人医師ニーマンのもとで直接西洋医学を修めた。1838年(天保9年)に大坂に適々斎塾(適塾)を開設し、以後25年にわたって医業と蘭学教育に従事した。適塾の門弟には福沢諭吉・大村益次郎・橋本左内など幕末・明治期に活躍した人材が多数含まれる。

翻訳面では、ドイツ人医師フーフェランドの内科学書のオランダ語訳を日本語に訳した『扶氏経験遺訓』(30巻)の編訳が終生の大事業であった。1857年(安政4年)刊行の同書においてPhthisis tuberculosaを「結核肺労」と訳したことが日本語「結核」の嚆矢とされ、欧州医学の病名を漢字熟語として整備する上で先駆的な役割を果たした。

医療実践の面でも、天然痘の牛痘種痘普及に精力的に取り組み、大坂除痘館の設立を主導して近代的な予防医学の定着に貢献した。幕末に流行したコレラの治療法研究にも当たるなど、近代日本の医学・衛生行政の基礎を築いた人物として高く評価されている。

1訳語数
英語 / ラテン語翻訳元言語
1857年頃訳語年代

分野別訳語数

科学1

訳語一覧1

結核科学
tuberculosis
英語・ラテン語幕末期緒方洪庵