翻訳語辞典Shaqai
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阿部泰蔵

阿部泰蔵

1849192475歳)

三河国吉田藩(現・愛知県)の藩医の三男として生まれ、漢学・蘭学を修めた後、1868年(慶応4年)に慶應義塾に入学。戊辰戦争に際して藩命により帰藩し各地に転戦したが、戦後に再入塾して歴史会読・窮理書素読などの科目教員を担当した。その後、太政官から大学出仕の命を受け大学南校教授を経て文部省に入った。

文部省少教授として洋書の翻訳に携わり、フランシス・ウェーランドの倫理学書『Elements of Moral Science』を『修身論』として訳出・刊行した。この訳書は文部省の唯一の修身教科書として採用され、「品性」の語を英語characterの訳語として用いるなど、近代日本の道徳・教育語彙の形成に貢献した。

官僚活動の後、1881年(明治14年)に日本初の生命保険会社・明治生命保険(現・明治安田生命保険)を創立し、初代頭取・初代会長として日本の保険業の礎を築いた。法典調査会委員として商法・保険法の起草にも関わるなど、翻訳者・官僚・実業家として明治の近代化に多岐にわたって貢献した。

2訳語数
英語翻訳元言語
1872–1874年頃訳語年代

分野別訳語数

教育2

訳語一覧2

品性教育
character
英語明治初期阿部泰蔵
「品」(人としての等級・品格)と「性」(生まれつきの性質・本性)から成る漢語で、「人の本来的な品位・性質」を意味する。英語characterはギリシャ語kharaktēr(刻まれた印・特徴)に由来し、道徳的な人格を指す意味で用いられた。
修身教育
moral science
英語明治初期阿部泰蔵
儒教の四書の一つ「大学」(礼記所収)に由来する古典漢語。「大学」の八条目「修身・斉家・治国・平天下」の冒頭に位置し、「身を修める」すなわち自己の行いや徳を磨くことを意味する。「修」(おさめる・みがく)と「身」(からだ・自己)を組み合わせた語。