修身
要点
- 「修身」はmoral science(英語)の訳語。
- 語源・由来: 儒教の四書の一つ「大学」(礼記所収)に由来する古典漢語。「大学」の八条目「修身・斉家・治国・平天下」の冒頭に位置し、「身を修める」すなわち自己の行いや徳を磨くことを意味する。「修」(おさめる・みがく)と「身」(からだ・自己)を組み合わせた語。
- 翻訳時期: 明治初期(1872年頃)。
- 翻訳者: 阿部泰蔵。
- 分野: 教育。
意味
The process of cultivating moral character; self-improvement through ethical practice.
道徳的な人格を形成し、正しい行いを教え育てること。
Self-cultivation was emphasized in Confucian education.
修身(自己陶冶)は儒教的教育で重視された。
A school subject teaching ethics and moral conduct, taught in prewar Japan.
戦前の日本で教えられた道徳教育の教科。
Moral education was a compulsory subject in prewar Japanese schools.
修身は戦前の日本の学校で必修科目だった。
由来・語源
「修身」の語源・由来
儒教の四書の一つ「大学」(礼記所収)に由来する古典漢語。「大学」の八条目「修身・斉家・治国・平天下」の冒頭に位置し、「身を修める」すなわち自己の行いや徳を磨くことを意味する。「修」(おさめる・みがく)と「身」(からだ・自己)を組み合わせた語。
説明
明治5年(1872年)の学制公布により、小学校の教科名として「修身」が制定されたのが訳語としての初出とされる。翻訳語としての普及には、明治7年(1874年)に阿部泰蔵がアメリカ人牧師フランシス・ウェーランドの倫理学書『Elements of Moral Science』を文部省刊行の教科書『修身論』として訳出したことが大きく貢献した。当初は西洋近代倫理学(moral science)の翻訳概念として国際的な内容を持っていたが、明治23年(1890年)の教育勅語発布以降は儒教的・国家主義的道徳教育の科目として変質し、1945年まで小学校で必修科目として教えられた。
初出情報
出典
- Francis Wayland 『Elements of Moral Science』『修身論』の原書
- 阿部泰蔵 『修身論』Wayland の倫理学書翻訳として参照
よくある質問
「修身」とは?
道徳的な人格を形成し、正しい行いを教え育てること。
「修身」の語源・由来は?
儒教の四書の一つ「大学」(礼記所収)に由来する古典漢語。「大学」の八条目「修身・斉家・治国・平天下」の冒頭に位置し、「身を修める」すなわち自己の行いや徳を磨くことを意味する。「修」(おさめる・みがく)と「身」(からだ・自己)を組み合わせた語。
「修身」は何の訳語?
「修身」はmoral science(英語)の訳語として、明治初期(1872年頃)に用いられた。
「修身」の原語・英語は?
「修身」の原語は moral science(カタカナ:モラル・サイエンス)(英語)。英語から意味翻訳して作られた日本語。