品行
要点
- 「品行」はcharacter(英語)の訳語。
- 語源・由来: 「品」(等級・品位・人としての格)と「行」(行い・ふるまい・実践)を組み合わせた古典漢語。「人の行いの品格・品位ある振る舞い」を意味し、中国古典にも用例がある既存の漢語を西洋概念の訳語に転用した。
- 翻訳時期: 明治初期(1871年頃)。
- 翻訳者: 中村正直。
- 分野: 教育。
意味
The moral behavior or conduct of a person.
個人の行動・ふるまいに現れる道徳的な性格・素行。
His conduct throughout the trial was exemplary.
裁判を通じた彼の品行は模範的だった。
The way in which one conducts oneself; behavior in a social context.
社会的文脈における自己の振る舞い・処世。
Good conduct at school is expected of all students.
学校での良い品行はすべての生徒に期待されている。
由来・語源
「品行」の語源・由来
「品」(等級・品位・人としての格)と「行」(行い・ふるまい・実践)を組み合わせた古典漢語。「人の行いの品格・品位ある振る舞い」を意味し、中国古典にも用例がある既存の漢語を西洋概念の訳語に転用した。
説明
英語characterの訳語として明治初期に中村正直が用いた語。明治4年(1871年)刊行のサミュエル・スマイルズ『Self-Help』の翻訳書『西国立志編』において、道徳的な人格・品位を意味するcharacterの訳として「品行」を当てた。儒学的な語彙である「品行」を充てることで、西洋の自助・修養思想を日本の読者に自然に受容させることに成功し、明治初期のベストセラーとなった。後に「品性」が同概念の訳語として広まるにつれ、「品行」は行動・振る舞いの面を強調する語として分化していった。
初出情報
出典
- Samuel Smiles 『Self-Help』『西国立志編』の原書
- 中村正直 『西国立志編』スマイルズ Self-Help の翻訳書
よくある質問
「品行」とは?
個人の行動・ふるまいに現れる道徳的な性格・素行。
「品行」の語源・由来は?
「品」(等級・品位・人としての格)と「行」(行い・ふるまい・実践)を組み合わせた古典漢語。「人の行いの品格・品位ある振る舞い」を意味し、中国古典にも用例がある既存の漢語を西洋概念の訳語に転用した。
「品行」は何の訳語?
「品行」はcharacter(英語)の訳語として、明治初期(1871年頃)に用いられた。
「品行」の原語・英語は?
「品行」の原語は character(英語)。英語から意味翻訳して作られた日本語。