憫然
pitiable / lamentable / pathetic
意味
Pitiable; pathetic; deserving pity.
あわれむべきさま。気の毒なさま。
The writer described the nation's condition as lamentable.
その論者は国のありさまを憫然たるものと描いた。
由来・語源
「憫」はあわれむこと、「然」はそのようなありさま。あわれみを誘う状態をそのまま形容する構成である。
説明
「憫然」は、あわれむべきさま、気の毒なさまを表す文語的な形容動詞で、近代には pitiable や lamentable に近い評価語として文章語の中で生き残った。福沢諭吉のような明治の論者も、文明の遅れや社会の惨状を批判的に描くときに用いている。日常語としては古風だが、感情的な同情と理知的な批評を同時に帯びる硬質な語である。
初出情報
時期1253年頃
初出資料垂髪往来
補足精選版日本国語大辞典は『垂髪往来』(1253)の実例を初出として掲げる。
出典
- 『コトバンク「憫然」』語義と1253年の初出実例を確認