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前島密

前島密

1835191984歳)

越後国頸城郡下池部村(現・新潟県上越市)の農家に生まれ、長崎でアメリカ人宣教師チャニング・ウィリアムズに英学を学ぶとともに、西洋の郵便制度と切手の仕組みを初めて知った。幕末期に幕臣となった後、明治維新後は新政府に出仕し、駅逓頭として近代郵便制度の設計と実施を一手に担った。1870年(明治3年)に欧米各国の郵便事業を直接視察し、翌1871年(明治4年)3月1日に東京・大阪間で官営郵便事業を開始した。

「郵便」「切手」「葉書」「小包」「書留」などの用語は前島が自ら選定・整備したもので、誰もが平等に利用できる均一料金制と全国網羅という近代郵便の理念を日本に根付かせた。訳語選定にあたっては既存の漢語の中から概念を的確に表す語を採用する方針をとり、「郵便」については古代中国の駅伝制度を指す「郵」と「便」を組み合わせた。

郵便事業のほかに、電信制度の整備や東京専門学校(現・早稲田大学)の建学支援にも尽力し、第2代校長を務めた。「日本近代郵便の父」と称され、その業績は現行の1円切手の肖像に採用されていることでも広く知られる。1919年(大正8年)、84歳で死去。

1訳語数
英語翻訳元言語
1871年頃訳語年代

分野別訳語数

社会1

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郵便社会
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英語明治初期前島密