青年社会Young Men英語明治期小崎弘道「青」(若々しさ・春・新鮮さを象徴する色)と「年」(年齢・時代)を組み合わせた語。陰陽五行では青は春・若さを象徴し、「青年」は「若い年頃の人」を字義とする。唐詩などの「青雲の志」(高い志・若々しい向上心)に着想を得た造語とも伝えられる。
野蛮社会barbarian / savage / barbarie英語・フランス語明治初期「野」は野原・粗野・礼節のないさまを意味し、「蛮」は古典漢語で南方の未開民族を指す語。古典中国語に「野蛮」は「礼節のない・粗暴な」の意で存在した語で、barbarianの訳語として転用された。barbarianはギリシャ語barbaros(「バルバル」と聞こえる外国語を話す者)に由来する。
解決社会solution / resolution英語明治期「解」はほどく・分かること、「決」は決める・決着させることを意味する。絡んだ問題をほどいて結論を出すという字義で solution / resolution に対応した。
断然社会decisively / definitely / resolutely英語明治期「断」はきっぱりと切ること、「然」はそのような状態を表す。断ち切るように態度を明確にするという字義から decisively に対応した。
決断社会decision / definite decision / determination英語明治期「決」は決めること、「断」は断ち切ることを意味する。迷いやためらいを断ち切って決めるという字義で determination に対応した。
活計社会livelihood / means of living英語(対応語)古代〜明治期「活」は生きること、「計」ははかる・営むことを意味する。生きるための手立てをはかるという字義で livelihood に対応した。
交際社会association / social intercourse / friendship / dating英語平安中期福沢諭吉「交」はまじわること、「際」は出会うこと。互いに出会い、関係を取り結ぶという字義を持つ。
因循社会conservatism / inertia / procrastination英語平安初期「因」はよること、「循」はしたがうこと。既存のものによりかかって従うという字義から、保守・停滞の意味へ展開した。
熟談社会thorough discussion / settlement by discussion英語安土桃山時代「熟」は十分にこなれること、「談」は話し合うこと。よく話し合って結論を得るという意味を表す。
年齢社会age英語明治期「年」は穀物の一年の実りから転じて年月・歳月を表し、「齢」は歯(歯列の変化で年齢を判断した古代の慣習)に由来する形声字で生きた年数を意味する。両字とも古典漢語に存在し、それぞれ「よわい」に相当する。
子孫社会descendant / posterity / offspring英語古典漢語由来「子」はこども、「孫」はまご・後代の血縁を表す。descendant はラテン語 descendere(下る・由来する)に由来する。
人類社会mankind / humankind / human race英語古典漢語由来・明治期「人」は人間、「類」は同じ種類・仲間を表す。mankind は古英語系の man と kind に由来し、現代では humankind や human race も用いられる。
自助社会self-help英語明治初期中村正直「自」は自分自身を、「助」は助ける・援けることを意味する。古典漢語「天道自助者」(天は自ら助くる者を助く)に由来する表現で、中村正直はスマイルズのself-helpの字義とこの漢籍典拠を重ね合わせて訳語に採用した。
自立社会self-reliance / independence英語明治初期福沢諭吉「自」は自分自身で・みずからを、「立」は立つ・自らの足で立つことを意味する漢字。古典漢語にも「他に依頼せず己の力で立つ」という意味での用例があり、明治期にself-reliance・independenceの個人的・倫理的側面を表す訳語として再定義された。