自助
self-help
意味
self-help; the practice of improving oneself through one's own efforts without relying on others
他者の援助に頼らず自らの努力によって自己を向上・改善すること。
Heaven helps those who help themselves.
天は自ら助くる者を助く。
由来・語源
「自」は自分自身を、「助」は助ける・援けることを意味する。古典漢語「天道自助者」(天は自ら助くる者を助く)に由来する表現で、中村正直はスマイルズのself-helpの字義とこの漢籍典拠を重ね合わせて訳語に採用した。
説明
サミュエル・スマイルズ著「Self-Help」(1859年)を中村正直が翻訳した『西国立志編』(明治4年・1871年)を通じて定着した語。同書は副題を「自助論」とし、冒頭に「天は自ら助くる者を助く(Heaven helps those who help themselves)」を掲げて自力本願の精神を説いた。1872年の学制公布後に教科書にも採用され、明治末までに百万部以上が発行されるベストセラーとなった。福沢諭吉の『学問のすゝめ』と並ぶ明治二大啓蒙書として知られ、個人の努力・修養による立身を重んじる「自助の精神」は近代日本の市民倫理の核心語となった。
初出情報
時期1871年頃
補足明治初期(1871年頃)に用いられたとされる。詳しい初出資料は未登録。
出典
- 『西国立志編』本文中で言及されている文献・資料
- 『学問のすゝめ』本文中で言及されている文献・資料