共産主義
要点
- 「共産主義」はcommunism / communisme(英語・フランス語)の訳語。
- 語源・由来: communismはラテン語communis(共有の・共通の)にフランス語の接尾辞-ismeが付いた語。「共」は共有・共同、「産」は財産・生産物を意味し、生産手段の共有を旨とする思想を端的に表現した。
- 翻訳時期: 明治期(1886年頃)。
- 翻訳者: 未登録。
- 分野: 政治。
意味
A political and economic theory advocating for collective ownership of the means of production and a classless society.
生産手段の共有と無階級社会の実現を目指す政治・経済思想。
Marx and Engels laid the foundations of modern communism.
マルクスとエンゲルスが近代共産主義の基礎を築いた。
由来・語源
「共産主義」の語源・由来
communismはラテン語communis(共有の・共通の)にフランス語の接尾辞-ismeが付いた語。「共」は共有・共同、「産」は財産・生産物を意味し、生産手段の共有を旨とする思想を端的に表現した。
説明
communism(仏: communisme)の訳語。1881年刊行の哲学辞典『哲学字彙』では「共産論」と訳されていたが、1882年に城多虎雄が新聞論説「論欧州社会党」で「共産ノ主義」の用例を示し、1886年(明治19年)刊行の『仏和法律字彙』に「共産主義」として初出した。「社会主義」という訳語の定着とともに「共産論」から「共産主義」へと移行し、明治末から大正・昭和期にかけて広く普及した。和製漢語として中国にも伝わり、現代中国語でも「共产主义」(gòngchǎn zhǔyì)として用いられる。
初出情報
出典
- 井上哲次郎ほか 『哲学字彙』哲学・心理学系訳語の定着確認資料
- 『仏和法律字彙』法律・社会思想語彙の参照資料
よくある質問
「共産主義」とは?
生産手段の共有と無階級社会の実現を目指す政治・経済思想。
「共産主義」の語源・由来は?
communismはラテン語communis(共有の・共通の)にフランス語の接尾辞-ismeが付いた語。「共」は共有・共同、「産」は財産・生産物を意味し、生産手段の共有を旨とする思想を端的に表現した。
「共産主義」は何の訳語?
「共産主義」はcommunism / communisme(英語・フランス語)の訳語として、明治期(1886年頃)に用いられた。
「共産主義」の原語・英語は?
「共産主義」の原語は communism / communisme(英語・フランス語)。英語・フランス語から意味翻訳して作られた日本語。