自由
liberty / freedom
意味
1.
The power to act, speak, or think without external constraint or coercion.
外部の強制や制約なく行動・発言・思考できる状態。
Freedom of speech is a fundamental right.
言論の自由は基本的な権利である。
2.
The absence of subjection to foreign domination or despotic government.
外国の支配や専制政治から解放されている状態。
They fought for the liberty of their country.
彼らは国の自由のために戦った。
3.
The power of self-determination; autonomy.
自己決定の力。自律・自主。
She valued her freedom to make her own choices.
彼女は自分で選択できる自由を大切にしていた。
由来・語源
仏教語の「自由」(自らの思いのままに)を再定義。「自らに由る」という意味に基づく。
説明
libertyおよびfreedomの訳語。個人が外部の強制なく行動できる権利・状態を表す。福沢諭吉らが明治初期に用い、中江兆民が1882年の『民約訳解』(ルソー翻訳)によってさらに普及させた。
初出情報
時期1871年頃
初出資料民約訳解
補足福沢諭吉らが明治初期に用い、中江兆民が1882年の『民約訳解』(ルソー翻訳)によってさらに普及させた。
出典
- 中江兆民 『民約訳解』ルソー翻訳語の参照資料
関連する読み物
「社会」の語源——神社の集まりから人間の共同体へ
「社会」はもともと「神社の集まり」を意味する漢語だった。society の訳語として選ばれ、福沢諭吉の「人間交際」との競合を経て定着するまでの経緯をたどる。
「自由」の語源——わがままから権利へ
「自由」はもとは仏教語で、「自らの思いのまま」というやや否定的な含意を持っていた。それが liberty・freedom の訳語として政治的権利の言葉に生まれ変わるまでの経緯をたどる。
音としての外来語と意味を含めた訳語
「アイデンティティ」と「自我同一性」——同じ概念を指す二つの言葉はなぜ存在するのか。音訳と意訳、その本質的な違いを考える。
明治時代に輸入される新しい価値観たち
「自由」「権利」「社会」——これらの言葉が生まれる前、日本にその概念は存在しなかった。翻訳語は単なる言葉ではなく、思想の移植だった。