属
geslacht / genus
要点
- 「属」はgeslacht / genus(オランダ語・ラテン語)の訳語。
- 語源・由来: 「属」はある類に属する・まとまることを意味する既存漢語を転用した。複数の近縁種をまとめる分類単位という genus の機能を、簡潔に表した訳語である。
- 翻訳時期: 江戸後期(1834年頃)。
- 翻訳者: 宇田川榕菴。
- 分野: 科学。
意味
Genus, a taxonomic rank grouping closely related species.
近縁な複数の種をまとめる生物分類上の階級。
The domestic dog belongs to the genus Canis.
イヌはイヌ属 Canis に属する。
由来・語源
「属」の語源・由来
「属」はある類に属する・まとまることを意味する既存漢語を転用した。複数の近縁種をまとめる分類単位という genus の機能を、簡潔に表した訳語である。
説明
リンネ式分類法を日本語化する中で、宇田川榕菴が生物分類の基本単位 genus に対応させて用いた訳語である。『植学啓原』によって植物学の体系が紹介される過程で、種・綱・目などと並ぶ分類学上の術語として定着した。明治期には植物学だけでなく動物学・微生物学にも引き継がれ、学名理解の基礎語となった。
初出情報
時期1834年頃
初出資料植学啓原
補足リンネ式分類法を日本語化する中で、宇田川榕菴が生物分類の基本単位 genus に対応させて用いた訳語である。
出典
- 宇田川榕菴 『植学啓原』NDLサーチで原本デジタル公開を確認
よくある質問
「属」とは?
近縁な複数の種をまとめる生物分類上の階級。
「属」の語源・由来は?
「属」はある類に属する・まとまることを意味する既存漢語を転用した。複数の近縁種をまとめる分類単位という genus の機能を、簡潔に表した訳語である。
「属」は何の訳語?
「属」はgeslacht / genus(オランダ語・ラテン語)の訳語として、江戸後期(1834年頃)に用いられた。
「属」の原語・英語は?
「属」の原語は geslacht / genus(オランダ語・ラテン語)。オランダ語・ラテン語から意味翻訳して作られた日本語。