忘却
forgetting / oblivion
意味
Forgetting; the loss or fading of memory.
記憶したことを忘れ去ること。
With time, many events sink into oblivion.
時とともに多くの出来事は忘却へ沈む。
由来・語源
「忘」はわすれること、「却」はしりぞけること。記憶が退き去ってしまうという字義から、完全な忘れ去りを表す。
説明
「忘却」は、記憶したことを忘れ去ることを表す語で、近代日本語では forgetting や oblivion の訳語として心理学・哲学・文学の領域で用いられた。単なる日常的な『忘れる』よりも、意識から遠のく過程や、歴史・経験が記憶から消える状態をやや抽象的かつ文語的に示す。科学的な記憶研究にも、文学的な『忘却の彼方』にもまたがる幅のある語である。
初出情報
時期818年頃
初出資料文華秀麗集
補足精選版日本国語大辞典は『文華秀麗集』(818)を初出実例として掲げる。
出典
- 『コトバンク「忘却」』語義と818年の初出実例、forgetting の対応を確認