貴君
you / dear sir
意味
You; a second-person pronoun used with light respect, often toward a male equal.
同等程度の男性に軽い敬意をもって用いる二人称。
I trust you will understand my intention.
貴君には私の意図を理解してもらえると思う。
由来・語源
「貴」は相手を尊ぶ接頭語、「君」は相手を呼ぶ語。相手を尊重しつつ呼びかける字義から成る。
説明
「貴君」は、対等またはやや目下の男性に向けて軽い敬意をこめて使う二人称で、書簡文や演説調の文章でよく用いられた。近代日本語では you に対応する訳語の一候補として意識されつつも、日本語の対人関係に合わせて敬意の度合いが細かく調整される点に特色がある。日常会話ではやや古風だが、明治期の文章語や言論空間では親しみと格式を両立する呼称として機能した。
初出情報
時期1780年頃
初出資料洒落本・初葉南志
補足精選版日本国語大辞典は『初葉南志』(1780)を初出実例として掲げる。
出典
- 『コトバンク「貴君」』語義と1780年の初出実例を確認