英吉利
England / Britain
意味
England / Britain (historical kanji phonetic transcription of inglez/engelsch)
イギリス(英国)の漢字音訳表記。「英」の略字は英語・英文学・英国・日英など現代語に広く残る。
The Anglo-Japanese Alliance of 1902 was a landmark event in Meiji foreign policy.
日英同盟(明治35年)は、「英」の略字が外交用語として定着した好例である。
由来・語源
「英」は「えい」の音を写し光輝・優秀の意をもつ漢字、「吉利」は「ぎりす・ぎりし」の音を表す当て字。語源はポルトガル語inglez(英国人・英国の)で、戦国期の南蛮貿易を通じて伝来した。
説明
「イギリス」という音はポルトガル語形容詞「inglez(イングレス)」が戦国期に伝来したことに由来し、江戸時代にはオランダ語「engelsch(エンゲルス)」に基づく「エゲレス」とも呼ばれた。漢字表記「英吉利」は1833年刊の『日本風俗備考』に初出し、頭字「英」に「国」を加えた「英国」は1845年の箕作省吾『坤輿図識』に登場した。「英」という略字は明治以降の外交文書・条約で定着し、日英同盟(1902年)・英語・英文学など、現代語の根幹を形成する略字として広く用いられている。
初出情報
時期1833年頃
補足漢字表記「英吉利」は1833年刊の『日本風俗備考』に初出し、頭字「英」に「国」を加えた「英国」は1845年の箕作省吾『坤輿図識』に登場した。
出典
- 『日本風俗備考』本文中で言及されている文献・資料
- 『坤輿図識』本文中で言及されている文献・資料