麻薬
要点
- 「麻薬」はnarcotic(英語)の訳語。
- 語源・由来: 「麻」は感覚を失わせる・しびれさせるという意味を持つ漢字で、「麻痺」「麻酔」など神経の鈍磨・麻痺を表す語に共通して用いられる。「薬」は薬物・薬品を表す。「神経を麻痺させる薬」という字義がnarcoticのギリシア語語根narkē(麻痺・しびれ)と意味的に対応しており、近代医学の文脈で訳語として充てられた。
- 翻訳時期: 昭和初期(1930年頃)。
- 翻訳者: 未登録。
- 分野: 科学。
意味
A substance that relieves pain and induces drowsiness or stupor by depressing the central nervous system, especially opium and its derivatives.
中枢神経を抑制して疼痛緩和・眠気・麻痺状態をもたらす薬物。特にアヘンおよびその誘導体(モルヒネ・ヘロインなど)を指す。
Opium and morphine are classified as narcotics.
アヘンとモルヒネは麻薬に分類される。
Any substance regulated under narcotics control laws, including synthetic drugs that cause dependency.
麻薬取締法により規制される薬物の総称。依存性を有する合成麻薬を含む法律上の概念。
The possession of narcotics without a license is a criminal offense.
免許なく麻薬を所持することは犯罪行為にあたる。
由来・語源
「麻薬」の語源・由来
「麻」は感覚を失わせる・しびれさせるという意味を持つ漢字で、「麻痺」「麻酔」など神経の鈍磨・麻痺を表す語に共通して用いられる。「薬」は薬物・薬品を表す。「神経を麻痺させる薬」という字義がnarcoticのギリシア語語根narkē(麻痺・しびれ)と意味的に対応しており、近代医学の文脈で訳語として充てられた。
説明
1912年の万国阿片条約(ハーグ条約)にはじまる国際的な麻薬規制の枠組みへの対応として、日本では1930年(昭和5年)5月に内務省令第17号「麻薬取締規則」が公布され、この法令のなかで「麻薬(痲薬)」という語が行政・法律用語として正式に定着した。それ以前の明治期は「阿片」「モルヒネ」などの個別物質名が用いられており、それらを包括する上位概念としての「麻薬」は存在しなかった。1949年(昭和24年)の当用漢字制定により、それまで使われていた「痲薬」(痲はヤマイダレに麻)の表記が「麻薬」に統一された。
初出情報
出典
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よくある質問
「麻薬」とは?
中枢神経を抑制して疼痛緩和・眠気・麻痺状態をもたらす薬物。特にアヘンおよびその誘導体(モルヒネ・ヘロインなど)を指す。
「麻薬」の語源・由来は?
「麻」は感覚を失わせる・しびれさせるという意味を持つ漢字で、「麻痺」「麻酔」など神経の鈍磨・麻痺を表す語に共通して用いられる。「薬」は薬物・薬品を表す。「神経を麻痺させる薬」という字義がnarcoticのギリシア語語根narkē(麻痺・しびれ)と意味的に対応しており、近代医学の文脈で訳語として充てられた。
「麻薬」は何の訳語?
「麻薬」はnarcotic(英語)の訳語として、昭和初期(1930年頃)に用いられた。
「麻薬」の原語・英語は?
「麻薬」の原語は narcotic(英語)。英語から意味翻訳して作られた日本語。