権利
right
意味
1.
A legal or moral entitlement to have or do something.
法的・道徳的に何かを要求・行使できる正当な資格や権限。
Every citizen has the right to vote.
すべての市民には投票する権利がある。
2.
A claim to something, recognized and protected by law.
法によって認められ保護された主張・請求。
Property rights are protected by the constitution.
財産権は憲法によって保護されている。
由来・語源
権(力・権力)と利(利益・利得)を組み合わせた造語。法的に保障された利益という意味を持つ。
説明
rightの訳語として法律翻訳者が定着させた。個人や団体が正当に主張・行使できる資格や力を意味する。
初出情報
時期1868年頃
初出資料泰西国法論
補足津田真道が翻訳した『泰西国法論』(1868年)がrightを「権利」と訳した最初期の文献のひとつ
関連する読み物
「自由」の語源——わがままから権利へ
「自由」はもとは仏教語で、「自らの思いのまま」というやや否定的な含意を持っていた。それが liberty・freedom の訳語として政治的権利の言葉に生まれ変わるまでの経緯をたどる。
音としての外来語と意味を含めた訳語
「アイデンティティ」と「自我同一性」——同じ概念を指す二つの言葉はなぜ存在するのか。音訳と意訳、その本質的な違いを考える。
明治時代に輸入される新しい価値観たち
「自由」「権利」「社会」——これらの言葉が生まれる前、日本にその概念は存在しなかった。翻訳語は単なる言葉ではなく、思想の移植だった。
原語と意味がずれるカタカナ語たち
「マンション」は豪邸ではなく、「スマート」は賢くない。日本語に定着したカタカナ語が、なぜ原語の意味と乖離していくのか。その仕組みと事例を読み解く。
言文一致運動と近代日本語
話しことばと書きことばと近づけようとした言文一致運動は、なぜ必要だったのか。小説・翻訳・教育を横断しながら、近代日本語のかたちができる過程をたどる。