観念
要点
- 「観念」はidea / Idee(英語・ドイツ語)の訳語。
- 語源・由来: 「観」は仏教で心を一点に集中して対象を観察・思念すること、「念」は心に抱く思い・意識の意。合わせて心に浮かぶ思想・意識内容を表す。
- 翻訳時期: 明治初期(1873年頃)。
- 翻訳者: 西周。
- 分野: 哲学。
意味
A thought, concept, or mental image; the basic unit of conscious thought (philosophy).
意識の中に浮かぶ思想・概念・心像。哲学における意識内容の基本単位。
Descartes argued that ideas are the immediate objects of thought.
デカルトは、観念が思考の直接的対象であると論じた。
A fixed belief or preconception; a resigned acceptance of a situation (Japanese colloquial).
固定した思い込み・先入観。また状況をあきらめて受け入れること(日本語の口語的用法)。
He was stuck in his old ideas.
彼は古い観念にとらわれていた。
由来・語源
「観念」の語源・由来
「観」は仏教で心を一点に集中して対象を観察・思念すること、「念」は心に抱く思い・意識の意。合わせて心に浮かぶ思想・意識内容を表す。
説明
西周が1873年(明治6年)の著作『生性発蘊』において、英語ideaおよびフランス語idéeの訳語として仏教用語の「観念」を転用した。プラトンのイデアに遡る哲学概念を表すため、仏教で「心を集中して対象を観察する」ことを意味していたこの語を意識的に充てたものである。1881年刊の『哲学字彙』にも収録され、近代哲学語彙として定着した。
初出情報
出典
- 西周 『生性発蘊』哲学・心理学語彙の参照資料
- 井上哲次郎ほか 『哲学字彙』哲学・心理学系訳語の定着確認資料
よくある質問
「観念」とは?
意識の中に浮かぶ思想・概念・心像。哲学における意識内容の基本単位。
「観念」の語源・由来は?
「観」は仏教で心を一点に集中して対象を観察・思念すること、「念」は心に抱く思い・意識の意。合わせて心に浮かぶ思想・意識内容を表す。
「観念」は何の訳語?
「観念」はidea / Idee(英語・ドイツ語)の訳語として、明治初期(1873年頃)に用いられた。
「観念」の原語・英語は?
「観念」の原語は idea / Idee(英語・ドイツ語)。英語・ドイツ語から意味翻訳して作られた日本語。