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唯物論

materialism / Materialismus
言語英語・ドイツ語
翻訳時期明治初期(1881年頃)
分野哲学他の訳語を見る →
翻訳者井上哲次郎他の訳語を見る →

要点

  • 「唯物論」はmaterialism / Materialismus(英語・ドイツ語)の訳語。
  • 語源・由来: 「唯」は「ただ〜だけ」という限定を意味し、「物」は物質・物体、「論」は理論・学説を意味する。「物質のみを実在とする理論」という字義。materialismのmateriaはラテン語で「素材・物質」を意味する。
  • 翻訳時期: 明治初期(1881年頃)。
  • 翻訳者: 井上哲次郎。
  • 分野: 哲学。

意味

1.

The philosophical theory that only matter exists and that all phenomena, including consciousness, can be explained in terms of matter.

物質のみが実在し、精神・意識を含むすべての現象は物質によって説明できるとする哲学理論。

Marxist philosophy is based on dialectical materialism.

マルクス主義哲学は弁証法的唯物論に基づいている。

2.

The tendency to consider material possessions and physical comfort as more important than spiritual values.

物質的な豊かさや快楽を精神的・道徳的価値より重視する傾向。物質主義。

Modern consumerism promotes materialism.

現代の消費主義は唯物論的な価値観を促進する。

由来・語源

唯物論」の語源・由来

「唯」は「ただ〜だけ」という限定を意味し、「物」は物質・物体、「論」は理論・学説を意味する。「物質のみを実在とする理論」という字義。materialismのmateriaはラテン語で「素材・物質」を意味する。

説明

materialismの訳語として、1881年(明治14年)に井上哲次郎らが編纂した日本初の本格的哲学辞典『哲学字彙』に収録・定着した。中江兆民は1886年に「実質説」という別訳語を試みたが普及せず、「唯物論」が定着した。ドイツ観念論への対抗概念として哲学・社会科学の基礎語彙となり、後にマルクス主義哲学の文脈でも中心的な語として機能した。和製漢語として中国にも伝わり、現代中国語でも「唯物论」(wéiwùlùn)として用いられる。

初出情報

時期1881年頃
初出資料哲学字彙
補足materialismの訳語として、1881年(明治14年)に井上哲次郎らが編纂した日本初の本格的哲学辞典『哲学字彙』に収録・定着した。

出典

よくある質問

「唯物論」とは?

物質のみが実在し、精神・意識を含むすべての現象は物質によって説明できるとする哲学理論。

「唯物論」の語源・由来は?

「唯」は「ただ〜だけ」という限定を意味し、「物」は物質・物体、「論」は理論・学説を意味する。「物質のみを実在とする理論」という字義。materialismのmateriaはラテン語で「素材・物質」を意味する。

「唯物論」は何の訳語?

「唯物論」はmaterialism / Materialismus(英語・ドイツ語)の訳語として、明治初期(1881年頃)に用いられた。

「唯物論」の原語・英語は?

「唯物論」の原語は materialism / Materialismus(英語・ドイツ語)。英語・ドイツ語から意味翻訳して作られた日本語。

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