感性
要点
- 「感性」はsensibility / Sinnlichkeit(英語・ドイツ語)の訳語。
- 語源・由来: 「感」は外界の刺激に反応・感じることを意味し、「性」は本質的な性質・働きを意味する。「外界に感じる本質的能力」という字義。Sinnlichkeitはドイツ語Sinn(感覚)に由来する。
- 翻訳時期: 明治初期。
- 翻訳者: 西周。
- 分野: 哲学。
意味
The capacity for sensation and perception; in Kantian philosophy, the faculty of intuition that receives sensory data within the forms of space and time.
感覚・知覚の能力。カント哲学では時間・空間という直観形式のもとに感覚データを受容する認識能力。
Kant distinguished sensibility from understanding in his theory of knowledge.
カントは認識論において感性と悟性を区別した。
Aesthetic sensitivity; the capacity to appreciate beauty and artistic experience.
美的感受性。美や芸術的体験を感じ取る能力。
She has a refined artistic sensibility.
彼女は洗練された芸術的感性を持っている。
由来・語源
「感性」の語源・由来
「感」は外界の刺激に反応・感じることを意味し、「性」は本質的な性質・働きを意味する。「外界に感じる本質的能力」という字義。Sinnlichkeitはドイツ語Sinn(感覚)に由来する。
説明
カント哲学のドイツ語Sinnlichkeit(英: sensibility)の訳語として、西周が哲学用語の整備に際して用いた語。カントの認識論において感性は「時間・空間という純粋直観の形式を持ち、外界の刺激を受容・整理する認識能力」と定義され、悟性(Verstand)・理性(Vernunft)と並ぶ重要概念として定着した。1881年刊の『哲学字彙』にも収録された。
初出情報
出典
- 井上哲次郎ほか 『哲学字彙』哲学・心理学系訳語の定着確認資料
よくある質問
「感性」とは?
感覚・知覚の能力。カント哲学では時間・空間という直観形式のもとに感覚データを受容する認識能力。
「感性」の語源・由来は?
「感」は外界の刺激に反応・感じることを意味し、「性」は本質的な性質・働きを意味する。「外界に感じる本質的能力」という字義。Sinnlichkeitはドイツ語Sinn(感覚)に由来する。
「感性」は何の訳語?
「感性」はsensibility / Sinnlichkeit(英語・ドイツ語)の訳語として、明治初期に用いられた。
「感性」の原語・英語は?
「感性」の原語は sensibility / Sinnlichkeit(英語・ドイツ語)。英語・ドイツ語から意味翻訳して作られた日本語。