官能
要点
- 「官能」はfaculty(英語)の訳語。
- 語源・由来: 「官」は感覚器官・職能・担い手を意味し、「能」は「できる・はたらき・能力」を意味する。合わせて「感覚器官の働き・心的能力」を字義とする。英語 faculty はラテン語 facultas(能力・容易さ)に由来する。
- 翻訳時期: 明治初期(1875年頃)。
- 翻訳者: 西周。
- 分野: 哲学。
意味
A mental power or ability, such as reason, memory, or perception.
理性・記憶・知覚など、心の個々の能力・機能。
The faculty of reason distinguishes humans from other animals.
理性の官能は人間を他の動物から区別する。
A natural aptitude or talent.
生まれながらの適性・才能。
A sensory organ or its function.
感覚器官またはその機能。
由来・語源
「官能」の語源・由来
「官」は感覚器官・職能・担い手を意味し、「能」は「できる・はたらき・能力」を意味する。合わせて「感覚器官の働き・心的能力」を字義とする。英語 faculty はラテン語 facultas(能力・容易さ)に由来する。
説明
英語 faculty の訳語として西周が明治8年(1875年)に刊行を開始したジョゼフ・ヘブン著『Mental Philosophy』の翻訳書『心理学』において用いた語。「感覚器官(官)の働き・能力(能)」を意味し、知覚・記憶・判断など個々の「心的能力」を指す能力心理学(faculty psychology)の基本概念に充てられた。西周は「官能」を心の諸能力を体系的に分類・記述する鍵語として使い、「本能」「才能」など「能」を末尾に置く訳語群を整えた。明治14年(1881年)の『哲学字彙』では類語「能力」も収録され、両語が哲学・心理学の文脈で並存した。
初出情報
出典
- 『Mental Philosophy』本文中で言及されている文献・資料
- 『心理学』本文中で言及されている文献・資料
- 『哲学字彙』本文中で言及されている文献・資料
よくある質問
「官能」とは?
理性・記憶・知覚など、心の個々の能力・機能。
「官能」の語源・由来は?
「官」は感覚器官・職能・担い手を意味し、「能」は「できる・はたらき・能力」を意味する。合わせて「感覚器官の働き・心的能力」を字義とする。英語 faculty はラテン語 facultas(能力・容易さ)に由来する。
「官能」は何の訳語?
「官能」はfaculty(英語)の訳語として、明治初期(1875年頃)に用いられた。
「官能」の原語・英語は?
「官能」の原語は faculty(英語)。英語から意味翻訳して作られた日本語。