翻訳語辞典Shaqai
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工学

機械・技術・構造・製造に関わる、近代産業と技術移入の訳語の分野。

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技術工学
technology
英語明治後期
技(わざ・技能・スキル)と術(すべ・方法・手法)を組み合わせた造語。技能・手法の体系という意味。
工業工学
industry
英語明治期
工(たくみ・ものをつくる・工作する)と業(わざ・生業・なりわい)を組み合わせた漢語。「工作・製造を行う産業」という字義で、機械・工場を用いた製造業を指す。
電話工学
telephone
英語明治中期
「電」(電気)と「話」(会話・ことば)を組み合わせた和製漢語で、「電気による会話」を字義とする。英語telephoneがギリシャ語tele(遠く)とphōnē(声)に由来し「遠くへ声を届ける」を意味するのに対し、日本語訳は電気的な伝送手段を前面に出した訳語構成となっている。
汽車工学
steam locomotive
英語明治初期
「汽」(蒸気・水蒸気)と「車」(乗物・車両)を組み合わせた和製漢語。「汽」は水が沸騰して生じる蒸気を意味し、蒸気機関の動力源をそのまま字義に取り込んでいる。英語のsteam locomotiveやtrainに対応するが、動力方式を前面に出した訳語構成となっている。
建築工学
architecture / building
英語明治期
「建」は立てること、「築」は土や石などを積み固めて造ることを意味する。建物を立て造る行為から、architecture 全般を表す語となった。
電信工学
telegraph
英語江戸末期〜明治初期
「電」は電気、「信」は知らせ・通信を意味する。電気によって信号や情報を送る仕組みを端的に表す。
鉄道工学
railway / railroad
英語明治初期
「鉄」は鉄製のレール、「道」は通路・交通路を意味する。鉄の路を走る交通機関という字義で railway / railroad に対応した。
機関工学
engine / organ / institution
英語明治期
「機」はからくり・仕組み、「関」は関わり・要所を意味する。特定の働きを担う仕掛けや組織を表す語として用いられた。
改良工学
improvement
英語明治期
「改」はあらためること、「良」はよいことを意味する。悪い点を改めて良くするという字義で improvement に対応した。
効率工学
efficiency
英語明治期〜大正期
「効」はききめ・成果、「率」は割合を意味する。成果の割合という字義で efficiency に対応した。
能率工学
efficiency
英語明治期〜大正期
「能」は能力・働き、「率」は割合を意味する。働きの割合、仕事の進み具合を表す。
標準工学
standard / criterion
英語明治期
「標」は目印・しるし、「準」はよりどころ・基準を意味する。判断や測定の目印となる基準を表す。
規格工学
standard / specification
英語明治期〜大正期
「規」はものさし・きまり、「格」は等級・格式・枠組みを意味する。物事を一定のきまりと枠に合わせる基準を表す。
制御工学
control
英語大正期
「制」はおさえる・定めること、「御」はあやつる・治めることを意味する。対象の動きを抑えながら意図通りに扱うことを表す。
測量工学
survey / surveying / measurement
英語江戸後期
「測」ははかること、「量」は量や大きさを定めること。対象の広狭・高低・位置関係を測り定める意味を持つ。
運輸工学
transport / transportation
英語奈良時代
「運」は運ぶこと、「輸」は送り届けること。移動と輸送の双方を含む、広い搬送概念を表す。
碇泊工学
anchorage / anchoring
英語幕末
「碇」はいかり、「泊」はとまること。錨を下ろして船を留める状態をそのまま表す。
落成工学
completion of construction / completion
英語不明
「落」は物事が最終段階まで落ち着くこと、「成」は成ること。工事の完成を示す。
付属工学
attached / accessory / attachment
英語明治期
「付」はつくこと、「属」は従い属すること。accessory はラテン語 accedere(近づく・加わる)に由来する。
工政工学
industrial policy / industry administration
英語明治期
「工」は工作・工業・技術、「政」は政治・行政を表す。industrial はラテン語 industria(勤勉・活動)に由来する。
測地術工学
geodesy / surveying
英語明治期
「測」は測ること、「地」は地球・土地、「術」は技術。geodesy はギリシア語 geōdaisia(土地を分け測ること)に由来する。